ドイツの発明 -「発明の国」ドイツ生まれの発明と誕生のストーリーなどをご紹介いたします。
【ドイツの発明】 No.001:活版印刷技術

今回ご紹介するドイツの発明は、活版印刷技術。
1445年頃、ヨハネス・グーテンベルクという一人の金細工職人の技術とアイデアから生まれたのが、この印刷手法です。活版印刷が発明される以前のヨーロッパでは、書物を複製する方法は手書きでの「書き写し」、もしくは木版印刷であり、どちらにしても一枚一枚手作業で仕上げるため、複製されたものも、ごく少数に限られていました。
そんな中、従来の手作業では及びもつかないような、印刷機を用いた大量複製を可能にしたのが、この活版印刷技術であり、ヨーロッパの本の在り方に大きな変化を与えたとも言われています。
また、初めて旧約・新約聖書(ラテン語版)『グーテンベルク聖書』を印刷したことでも有名で、この聖書は見た目にも美しく、技術的にも高品質だと認められているのだそう。
アイデアもさることながら、金細工職人としての活版の彫金の素晴らしさも、グーテンベルクの発明が高く評価された理由なのかもしれません。